やさしさ

ときどき、息子が優しいと感じるときがあって、それは親にとってはすごく嬉しい時間である。成績がいいとか、それとは別次元の喜びがある。

例えば、庭でお隣さんの子とフリスビーをしていたとき。その子は足を骨折して松葉杖であった。それでも息子とフリスビーを受けたり投げたりできて成り立っているようだ。ぼくはその様子をキッチンで料理をしていて、声が聞こえる。息子が投げたフリスビーがその子が取れないところに飛んでいって、その子が取りに行こうと動こうとしたのだろう、そのとき息子が「いいわ、オレがとりに行くから」と制して自らが動いていたとき。

「優しさは、優しくされた分だけ身につく。『優しくしなさい』といっても身につかない。」とは桜美林大学の山口先生の著書にあった金言。その子がそもそももった気性もあるだろうけど、親の責任も大きい。