エルボー

昨日は息子の運動会。順延を2回繰り返した甲斐もあって、雲ひとつない快晴になった。むしろ日差しが夏のように暑い。出発前に布団を干す。妻も一日休めた。

障害物走では1位になった。4回目で初の栄冠。だけど練習のときから手応えは感じていたみたいで、終わって駆け寄ってきても大喜びというわけでもない。むしろ去年の2位のときのほうがはしゃいでいた。来年はリレーに出れたらいいね。

団演のとき、入場前に列になっているところを見に行くと列からはみだしてずっと数人の友だちとじゃれている。リーダー格の友だちに大声で何回も「並べ」と怒られているが一向に列にならばない。息子らしいといえば息子らしい。家でそのことをいったらその声、全く届いていなかったそうだ。親としてその子に申し訳ない。

運動会のあと公文に送る。保育園から電話がなって、新しくできた増築部分の撮影を行っているそうだ。設計事務所のご担当が大学の後輩なので顔を見に行く。

有名な写真事務所さんが立派なドローンを使って撮影していて、聞けば朝一からやっているそうだ。ぼくの娘がいることも名札でわかり、たくさん庭で泥遊びやホールで体操をしているところ撮影いただいたそうだ。太陽が海に沈んでいく夕暮れどきもいいですよと伝えたら「それを待っています」とのこと。ちょうど大学のOB,OG会が今度ありますなど、立ち話をしていたら足首が痒くなる。血が流れている。ヤブ蚊にやられた。もう出てきているのか。

妻が公文の息子と長女を迎えにいって、保育園までやってくる。息子が両手でぼくの首にぶら下がろうとジャンブしてくる。急だったのでぼくが手を広げるのが間に合わず、跳び上がってくる彼の顔にぼくのエルボーがヒットしてしまう。明るかった表情がくもって、ぶら下がる手をほどいて一度地上に降りる。ごめんと謝ろうとしたら、彼が口に手を当てて、「取れた」といって上の前歯を取り出す。グラグラで抜けきれていなかった歯にちょうど当たって、見事に取れた。

痛さより抜けた快感のほうがあったのだろう、笑顔になる。ごめんな大丈夫かと一応謝るが、爽快感のほうが勝ってくれていてほっとする。息子に「抜いて」といわれても痛そうで躊躇していたけど、こういうこともあるのだな。

気がつくとマジックアワーも過ぎて園庭は夜景の撮影をしている。ドローンが飛んでいることろは間に合わなかったけど、いくつか撮影したものを見せてもらう。ゆっくり飛ぶ鳥の目線で実に気持ち良い。