春の歓び

気温はいま22度。この温度は我が家にとって理想的な温度のようだ。2階のダイニングのテラスに面した窓を全開にして、吹き抜けの一番上の小さな窓を開けると心地よい風が抜ける。暑くもなく、寒くもない。Tシャツで過ごせるし、この時期は虫も少ないので侵入に神経を尖らせる必要もない。洗濯物は半日でほぼ乾く。気温は22度がよくて23度にはなってほしくない。23度だと少し暑いのだ。たった1度だけど、ぜんぜん違う。

この時期、窓を開けた我が家は実に気持ちがよい。公園のパーゴラの下にいるような、外のような解放感がある。周囲の野山と一体になって、近くに住む鴨やキジと同じところに住んでいるかんじ。家が山の一部に溶け込んで、大きくなったかんじがする。むしろ巣といったほうがしっくりくる。そうでありながら、屋根や庇が腰を降ろしたくなる陰をつくってくれて、壁がほどよく視界を制御してくれるから包まれている安心感がある。

保育園で売っていた、堀立のたけのこを茹でている。これから昆布とだしでさらに煮る。旬なたけのこ煮は好きな食べ物のベスト10に入るね。今夜が楽しみだ。

これからは山菜の天ぷらもやってくる。長い冬を経るがあるから、歓びもひとしお。いい季節になった。