将来の夢

長女と二人で近くのショッピングモールに立ち寄る。アイスを食べたいというからサーティーワンを買ってあげるのだ。その前にペットショップに連れていって、ガラスのむこうの子犬や子猫をみる。だいたい寝ている。「かわい〜」とはしゃいでいる。

みているとどんどん欲しくなってしまうので、「行こっか」といってもまだ名残惜しそう。「アイスいくよ」と釣ってガラスから引き剥がして手をつないでサーティーワンに移動。

道中、「パパ、あたし、大きくなったら何になりたいとおもう?」と長女。

「なぁに?」と訊いたら「巫女さん」とのこたえ。

前はケーキ屋さんか靴屋だったし、むしろお姫様をご所望かとおもったので意外だ。

理由を聞いたら「七五三のときに可愛かったから」。たしかに先日の次女のお参りのときにシゲシゲと見てた。「君の名は」を観た後もいってたな。

長女がかしこまった顔でシャンシャン回っているのはすぐに想像できるし、似合う気がする。どうやったらなる機会に出会えるんだろう。コネかな。「高校生になったら、アルバイトっていってちょっとだけ働けるかもね」と適当な返事をしておく。

アイスはイチゴがいいと言っていたけど、お店のショーケースをみてチョコがいいに変わった。店員さんがスプーンの先にちょこっと載せて試食を二つ出してくれる。それがチョコとイチゴの両方はいったやつで、「これにする」と決まる。会話を聞いていたのかな。

夜寝る時に「またワンちゃん見に行こうね」と誘われる。ちょっとした寄り道が楽しい思い出になってくれたようでうれしい。