唄から

世界の終わりに「幻の命」という曲があって、なぜか子どもたちの食いつきがよい。車中で繰り返し再生するように命ぜられいつしか3人とも歌えるようになってしまった。病院で赤ちゃんが死ぬという決して楽しい曲ではないのだけど。

「僕もいつの日か星になる 自由が僕を見て笑う」という下りがあって、長女が「『自由』って何?」と訊いてくる。自由って何か。ボブ・マーレーが歌ってたぞ。5歳にどう説明すればいいものか思案する。というか、ぼくもよくわかっていない。

「自分がやりたいことを、やることだよ」

運転しながら、ひとまずそう応えてお茶を濁す