雪と若さ

積もった雪をみて、そこにめがけて走っていくか、家の中に入るか。

すごく単純だけど、その反応に若いかどうか現れる気がした。長女と次女は玄関を出ても、保育園にいく車になかなか乗らない。雪の上をザクザク歩いて、庭に初めての足跡をつけて喜んでいる。「あの足跡、全部私のだよ」といって嬉しそうだ。せっかく履いているブーツに、雪が入っていくのを見かねて「後で寒くなるからやめな」とたしなめるぼくの言葉など届いていない。後のことなどどうでもよくて、いま、そこにある雪を楽しみたい。後先を考えず、雪の中に飛び込む。それができなくなったのは、いつからだろう。