秋晴れ登園

この2日間はスッキリとした秋晴れ。夜は月もキレイである。

車で行くのはもったいない日和だから、朝は久しぶりに娘二人と歩いて登園。

街路樹、庭先の植栽、遠くの山々が樹々が紅、橙、黄とカラフルになってきた。

道端で次女はタンポポの綿毛を見つけてフーっとやって立ち止まる。綿毛ってどんな季節も生えるものなのかな。

初日は新たな宅地開発のおかげでできた新しい保育園までのルートで行ってみる。このルートは普段の降りてから昇るという谷を超える高低差がなく、途中、舗装もされてないし階段にもなっていない草の茂みをかき分けて、ちょこっと登りさえすればあとは水平に一本道で保育園までつながるという画期的な近道。崖沿いの道なので、眼下には街を見下ろせるパノラマの遠景も広がる。天気がいい今日はさらに先の日本海までスカッと見渡せる。

ただ、その最初の茂みが娘達の顔まである雑草だらけなのでちょっと難関なのであるが、「わー草ぼうぼうだ〜、なんかいろいろついた〜」といいながらもわりとすんなり長女はクリアしていた。さすが保育園でアウトドアを鍛えられているだけある。次女は途中でコケたので、抱っこする。宅地には新しい家の現場が数件進んでいて、工事車両が止まってトンカントンカンやっている。それを横目でみながら保育園に到着。工事の車両以外、まだ車の通りもなく、交差点もない。実に快適で今後はこちらがメインになりそうだ。次女が生えている猫じゃらしと白い花を採れというのでとってやる。

次の日はゴミの日なのでゴミステーションを経由するため、通常の降りて昇るルートでいくことに。長女は運動したくてウズウズしているらしくビューっと先に走っていく。次女は一緒に手を繋いて行きたいのに置いて行かれてショックを受けて泣いてとまる。ぼくが手をつなぎ引きずるように長女が待っている交差点までつれていく。追いつくと、また長女が走り出す。「先にいかんといて」と叫びながら次女もたどたどしく走る。まだ手の振り方がクネクネして足と連動していないのが愛らしい。途中、排水口の溝に躓いて転ぶ。泣く。ちゃんと手をついたねと褒める。すっと立ち上がってまた長女を追いかける。次女の頭の中はつねに長女と同等でありたいようで、何でも負けん気が強い。頼もしくもあり、時々このディマンでィングな性格、他の友だちとちゃんとやっていけるかなと心配になる。

おかげで、春は徒歩で40分くらいかかったけど、最近は20分くらいで行けるようになった。二人を抱っこするのも100メートルそこらで腕に限界がくる。もう二人を抱っこすることができないかと思うと寂しいし、半年でこれだけの変化があると気づき愕然とする。

しかも、その日は次女はいつもは1段も登らない保育園の直前の心臓破りの階段130段を全部一人で昇ってしまった。これも長女を追いつけ追い越せの意地の力がそうさせている。いつもの「パパ抱っこ」というのまで忘れる猛進。

階段登りきって、褒めてあげると思い出したようだ。長女が「ここ蜘蛛の巣あるから気をつけて」といった箇所で「パパ抱っこ、もう歩けない」という。無理もないが極端だ。

保育園の園庭について、わざわざ築山を昇って降りて入り口に向かう長女。次女も「降りる」と要求、長女を追うように保育園に入って到着。もう歩けないことはもう忘れている。

以前は微笑ましく手を繋いで歩いていたのに、ここ数日はルパンと銭形警部のような関係になっている。まぁ朝から身体を動かして楽しそうだからよい。こんな気持のいい日はあと数週間。その後はいよいよ曇天が続く冬が待っている。