次女の略奪

夕食の準備にキッチンに立つ。スペアリブを延々と煮込んでいる。熱気がこもる。暑い。冷蔵庫にあるシークアーサーを飲むことにする。炭酸水もあったから、割って氷で飲むととても気持ちよかろう。

ということで作って飲むと案の定美味しいと満足していたら、通った長男が何を飲んでいると質問してきて、シークアーサーだと答えると「なにそれ、おれも飲んでみたい」と当然なる。好奇心は大事にしてあげたいので差し出す。

それを目ざとく見ていた次女。やはり「わたしものんでみたーい」と間髪入れずいってくる。全部飲まれるのは勘弁なので、ペットボトルからコップに一部を入れて渡そうとしたら「そのままがいい」とペットボトルごと渡せと主張。しぶしぶ従う。

グイグイ飲んで、結局全部飲み干して「全部のんじゃったもんね〜」と誇らしげ。

こっちは結局一口しか飲めていない。この略奪王の目の光ってるうちに持ち出したぼくが悪うございます。

シークアーサーはどうかんじたのかというと、飲みながら「これって、りんごジュースのともだち?」と聞いてきた。へぇ。

「リンゴジュースに似てる?」

「うん」

こっちの目をみて深く頷く。

37年生きても感じたことのないそんな表現に出会えるなら、略奪されるのもわるくないか。

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