無言の主張

朝、長女だけ妻が先に保育園に送り、寝坊した次女だけを後から送ることになった。起きて、バナナ食べて、もう出ないと間に合わないけど、カレーも食べたいということで、遅刻はすでに決まり。保育園に電話。

そろそろ行こうってなって、ガレージにいって車のドアを開けてもなかなか乗ろうとしない。乗れないの?と聞いても「うん」という。いつもはすぐ乗っているのに、動こうとしない。

もしかして。「歩いて行きたいの?」と聞いたら「ウン」と頷く。うつむきながら、「あるいていきたいの〜」。なるほどそうだったのか。

確かに天気がいい。昨日は雨だったし。

着くのはさらに遅くなるけど仕方ないから、そうすることにする。歩くことが好きなのは歓迎すべきこと。道中の楽しみが多い。

次女と二人で歩くのは初めてだ。しばらく手をつないでいくけど、「抱っこする?」というとこれまた「ウン」と頷くので、持ち上げる。重たくなったものだ。あっという間に子どもは大きくなる、と先輩パパさんがいっていたけど、ほんとうにそうだなとおもう。3年前はまだ生まれてなかったのに。

雑草に白い花が咲いていて、先生に見せたいから摘め、と指示があるので折って渡してやる。ちょうど花の先がぼくの鼻の前にきていい匂いがする。

「鳥さん、速かったね」と後ろから前に飛び去っていく鳥を目でおいかけている。いつもと違う曲がり角を曲がると「こっちじゃないよ」と不安そうになって、だけどその先はいつもの道に繋がるとわかると納得する。

だんだん抱っこしている腕が汗ばんでくる。今日は暑くなるな。

保育園につくと、先生もすぐにわかったのか「お花、生けようか、おいで」と教室の中にすぐに連れてってくれてスムーズにバイバイ。

家に帰ってきたら、次女が持っていたはずの水筒が玄関に置いてある。まずい、わすれものだ。