はいどうぞ

今朝は天気がいいので保育園で歩いていこうとでかけた。二人とも、足取りがウキウキしている。ちょっと走ったところで歩みを止め、いつも以上に道草しまくる長女次女。道端にたくさん花が咲いていたり、虫が飛んでいたり。ヨモギには偽物と本物があるそうで、保育園で習ったそうで、「これ、にせものだ」と長女。こないだは「この草、根っこ、食べたよ。すっぱかった」といってたな。

たんぽぽの花をみつける。次女が先に手を伸ばして摘む。長女は譲る。次女の耳につけてやる。

先にいくと、今度は綿毛をみつける。次女は花より綿毛が好きで、花を「もういらない」と放り投げる。ごめんタンポポ。「一緒に吹こう」と次女が吹きかけているところに長女も息を吹きかけるが、次女は自分だけでやりたいようで、長女の口から遠ざけようとする。それでも長女は寛容。歩くともう一つ、綿毛があった。次女はそれを手にとり、「はいどうぞ」と長女に渡す。自分が満たされていたら、もう一つは譲ることができるらしい。

次女が長女の両手をつかんで「丸くなろう」という要求している。これは困る。丸くなるとその場で停滞する。進まなきゃいけないことを長女はわかっているので、歩こうとして次女は後ろ歩きになる。続かない。

そうこうしているうちに、10分たてども100メートルも進んでなくて、まだ道のりは10%くらいか。えらいこっちゃ。時計をみたら、登園時間になってしまっている。仕方なく家に戻り、車で行くことにする。家に戻るぞと告げても、案の定、次女は「やだ、歩いていきたい」とダダこね。気持ちはわかるけど、このペースだと一時間かかるから勇気ある撤退。次女が泣きそうになっているのを長女がいかにもお姉ちゃんらしく寄り添い家にむかって一緒に歩いてくる。ぼくは先に車を取りにいって、車を出す。春のうららかな散歩を邪魔してるようで、なんかイジワルしているようで、心が痛む。

車のなかで、長女と話をしているうちに次女の機嫌はもどってくれたみたい。長女のお姉ちゃんぶりと、次女の「はいどうぞ」、が今朝みつけた二人の成長。そして、やっぱり朝は早く起きないと。反省。