寝かしつけ

今晩はクックパッド先生をみながらチキンライスをつくってみる。わりとおいしくできた。冷蔵庫の野菜と鶏肉を処理できてうれしい。妻が仕事があるそうで、長女次女をお風呂に入れて寝かしつけまでやる。寝るレイアウトはたいてい長女と次女の間で揉めるけど、今夜はすんなり、ぼくの左側に、上の顔の隣に次女が斜めに、その下の腹のところに長女が割り込んで収まるという変則形になった。長女がなぜ今日は下の気分なのかわからないが、「わたし、下のほうがいいもんね〜」と次女を挑発するような言葉をいうというからも、ほんとうは納得いっていないのだろう。次女も「上がいいもんね〜」と応酬している。ぼくのTシャツがめくれ腹が出ていたのを長女は「おへそ出したらだめよ」とたしなめる。いつもは真っ先に寝るはずが、今夜は寝そうにない。

寝つくときくらい仲良くしてほしいなと思いながら黙って目をつむっていると、次女が先にウトウトしはじめる。長女はモゾモゾしている。

長女、手を広げて、次女の名前を呼ぶ。眠そうな次女も「なーに?」と返事をしてうっすら目を開けると、長女が手を広げているのをみつけて手をつなぐ。手をつないだまま、次女はスヤスヤ眠りについた。

長女は、ここでもガマンしてたのかな。身体をずらして長女の顔の前にぼくの顔をもっていってやると、いつもの態勢になって落ち着いた表情をしている。肌が弱いので寝る前はいつも痒くなる腕のあたりをさすってやると、寝た。

次女は好き放題にわがままを言葉にする。それが自然な時期なのだろう。それを受け容れてあげることができたり、ガマンしきれなくなったりする長女。仲良く遊んでてもたいてい最後はケンカになっておわる。とはいえ観察していると、次女は長女が憧れで、できなくても、同じことを、たとえば同じおもちゃで遊んだり、お菓子を食べたり、がしたいのだね。動機はとてもシンプル。根っこにある感情はいじわるではない。尊敬だったり、すごいポジティブな気持ち。

さっき長女が差し伸べた手は、和解の握手のようにみえた。ほっとしたし、姉妹の関係が羨ましかった。