歩いて登園

保育園に送る朝。天気がいいので、長女と次女も、「歩いていく?」と聞くと「うん」というようになった。庭のハナミズキがピンク色の花を咲かせた。抱っこさせて、花の中を覗きたいと長女を持ち上げる。次女も「わたしも」とつづく。

仲良く二人手を繋いで歩いていく。パパも手をつなごうとすると「パパはいい」と次女に断られることがある。かわりに長女とつなごうとすると、これまた次女が「二人でつなぐの」といって拒否されることもある。仕方がないので後からついていく。

崖から這い上がってきた毛虫が道を横切っている。じっと二人でみている。「動いたらどうする?」と次女。「動いとるよ」と長女。

長女は手に持っていたさっき紡いだ小さい赤い花を毛虫の頭の先に置く。

「ここに向かって歩いてくるんじゃない?蜜すうぞ〜」って。ハチじゃないからね、というと「そっか〜」と笑う。「んじゃ毛虫ってなにたべるの?」と聞かれて応えに窮する。

次女、道の真ん中にもかかわらず両手をつないで「な〜べ〜な〜べ〜そ〜こぬけ」の歌を謳いながら、手を離さないで背中側にグルっと裏返るやつをやろうとする。昨日も同じところで長女がやろうといってやっていたのを覚えていたのだろう。

こんな調子なので、保育園まで大人の足だと10分のところ、彼女たちとだと40分くらいかかる。

保育園につくと、長女はほふく前進で教室まで向かいはじめた。「何してるの?」と訊くと「毛虫になってるの」。今朝はそうきたか。何気ない散歩だけど、彼女たちと歩くと驚かされる。