節約もあって、ぼくはバリカン自前の坊主頭でして、さっぱりして楽だし、似合うかどうかは二の次で、とてもストレスフリーなわけです。この季節すこし寒いな、くらい。切りたいときに風呂場ですぐ切れるのもいい。
これは息子にもおすすめだなと、ぼくはポジティブ派なので、夏のある日に息子に髪をきるぞーって、一気に丸刈りにしました。
息子はへけけと笑い、頭をさすりさすり、きもちいいわーこの手触り、とやってました。でも妻としては全くお気に召さないようで、丸刈りだけはこれまで避けてきたのに、なんであんた勝手にやるのよと不満げ。「この子の顔、坊主にあわないでしょ」と。髪質変わる懸念もあるようす。
そんな顔あるのかな。でも義父やら義母には少年っぽくていいとまずまずなので気をとりなおす。
サッカースクールでもテニス教室でも、連れてくとコーチから、お、坊主!といわれてる。でもこの二つのスポーツ、坊主は似合わんなぁ。特にテニス。このときばっかりは失敗したかもとおもったり。
切って3ヶ月くらい。髪の長さも青々とした昭和の少年から、いまは普通になってきた。
息子に髪伸びてきたな、と風呂でいうと何かを察したのだろう、「もう坊主やだぞー」と前もっていってきた。
あら、そなのか。意外な言葉。この3ヶ月になにあったんだろ。冬だから寒いよね、というと「夏になってもやだ」らしい。なんでか理由を聞いてもわからないという。どこでも坊主といわれまくるのがいやになってきたのかな。好きな子からなんかいわたり?はまだ早いか。彼の意思を尊重し、ここは引き下がろう。
てなわけで、愛くるしい坊主バージョンの息子はやがて見納め。さらば一休さん。
彼はマイノリティなのも臆せず制服は田舎の小学生には珍しい長ズボンを貫いている。坊主と長ズボン、わるくなかったんだけどな。そして坊主もむずかしいけど、それ以外のカットはもっとなんだよなぁ。
そして母にはもろもろ見えている、ものなのか。