小学校や学童の帰りに、車で長男を拾うときに、近所の同級生も乗せることがある。3人で後部座席にすわって、あぁだこぅだ話している。親はしゃべらない。話は面白くともなんともないので興味はないが、どうしても耳に入ってくる。
「なぁ、今日◯◯が、女子にいっとってんけど、『ハチって好き』?って聞いて、『きらい』って応えられたら、『へぇ〜数字の8って好きじゃないの?』っていっとって、めっちゃあいつ、頭いいっておもったわ」
「へぇ〜。」(一同感心)
「だって、『すき』って返ってきても、『えぇ〜じゃあ刺されても好きなんや、変なの〜』って答えればいいもんな」
「ほんとやなぁ〜。あいつめっちゃ頭いいな〜」
と、まぁ実にくだらない。後で長男に聞くと、女子とは基本的に話さないらしい。確かに小学校のときって、女子と話すの抵抗あったかも、というのをほんのり思い出す。中学でも、まだあったな。父ちゃんもシャイやし、わからなくもない。
別の日。また同じ友達2人が後部座席に乗った。
「なぁ、△△の、今日歌っとった替え歌さ、ピコ太郎のやつより、面白くない?」
「お〜、そうやな、めっちゃ面白いな」(一同同意)
これは気になる。今最も世界を席巻しているやつより面白い歌なんてあるのか。そいつ、なにもんだ。でも実際に聴いたらどうかはなんとなく想像がつく。
昨夜の夕食時。
その友達うち1人が歌っとったサザエさんの替え歌、めっちゃ怖いぞと教えてくれた。「戦争行くぞと街まで出かけたら、鉄砲忘れて、こわい〜なサザエさん。戦車が狙ってる〜。」
昨日寝る前。
風呂から上がって寝る支度ができた長男、料理に片付けにヘトヘトになったぼくのところに寄ってきて、ちょっと見ててと、
「今から、ジャンプするから、そのジャンプしとる間に、『あ』っていうから、見てて」
といってくる。真剣な顔で跳ねて、その間に大きな口を空けて確かに「あ」と言っている。何度も繰り返す。
「な、空中で『あ』、言えとったやろ」
「お・・、おぅ」
認めたらご機嫌で階段を降りて、寝床にいった。なんなんだ一体。父ちゃん背伸びしてもそんな遊び開発できんわ。
今夜も力尽きるまでドラゴンボールを読むらしい。
そんな小2の頭ん中。自由にゆくがよい。