保育園 on foot

久しぶりの快晴。雲ひとつない。天高く馬肥ゆ秋晴れ。気持ちがいいので、長女次女と保育園には歩いていく。

この時間が、とても好きだ。次女はチンタラ進まない。「抱っこ」といって抱っこすると「降りる」という。降ろすと、また「抱っこ」という。5回くらい繰り返すと、いい加減にしなさいってなる。朝令暮改はなはだし。はがゆい。長女は待ってられないと先にいく。とっても時間がかかる。徒歩40分くらいの長旅。

それでも、この時間は長女次女の成長が確認できる機会でもある。今日は太陽が照りながら、そよ風が吹いている。長女が「あ〜なんか気持ちよくなってきた〜。」という。いつになく足が軽く、スキップのように歩いている。「太陽と風が混ざって、気持ちいいな〜」だそうだ。粋な表現をするようになったもんだ。確かに、照りつける太陽はぽかぽか、歩いているとジリジリ暑くかんじるけど、その暑さをそよ風がさらってくれて涼しくなる。たしかに混ざったかんじがする。

「あたし、空に高くジャンプしたい」とも言い出す。「気持ちいい気がするんだよね。」ほんとに今朝の空はそういう気分だ。「鳥さん、うらやましいよね〜。」

次女は蝶やらトンボをみつけては指をさしてこんにちは、バイバイを繰り返す。トンボさん、の「さん」の発音が「しゃん」になる。散歩している犬がいると「ワンワン」とはしゃぎ、待って〜と追いかける。お花が咲いていれば「おはな!」といって立ち止まる。長女もキレイね〜と一緒になってみてる。この着眼は長男にはなかったなぁ。花に顔を近づけている二人の背中を見てて和む。

最後に大きな階段がある。次女は自分で昇れないから抱っこする。でも手すりにはつかまりたいと、水平の姿勢で腰くらいの位置で固定して、手を伸ばして手すりにつかまりながらスライドさせてやる。抱っこに比べて、この態勢を維持するのは、タフでつらい。腰にくる。でも、手すりから手が離れると泣くので、がんばってそのまま上まであがる。自ずとベースが上がって、長女が置き去りになる。「足、つかれるんだよね〜」といいながら、長女はがんばって上までのぼりきる。

上まで来たら、園舎まではもうすぐ。ヤギに「おはよ〜」と挨拶をして、園庭を横ぎる。それでも次女は降りるといって、遅々として進まない。早くいくぞ〜と何回も催促しながら、ようやく到着。今日も二人はゴキゲンで見送ることができた。

道中はあんなに早くいくぞ〜と催促するのだけど、見送ったらもう寂しくなっている。お迎えの時間が、もう待ち遠しい。