雨読の季節

雨が続いてる。庭木や野菜に水をあげなくていいから楽だけど、休日は家にずっといるとウズウズするチビたち。子ども図書館に連れていくことにする。

長男は一人で本を選んで読めるから楽チン。マイブームの将棋の入門書をどっさり。

長女はぼくの手を引いて、一緒に選ぼうと走り回る。これは?といろいろ差し出してみるけど、なかなかお気に召さない。表紙の絵柄で判断してるらしい。諦めて、彼女が出したり戻したりしてるのを待つ。延々と繰り返す。はたして正解あるのかな、とじれったい。すると、「いろんなお花」という優しい図鑑とか、バレエダンスしてるネズミの話やら、スープ屋さんのふたごのネズミの話を「これ、かりるー」と持ってくる。どれも確かにかわいいジャケット。草花、バレエ、料理。パパには選びにくい切り口やなぁ。そりゃはずれなわけだ。

 

紙芝居が大量にあるおはなしの部屋もあって、そこで5個ほど選んできたのを読む。したきり雀、雨ふってきた、など。ママにベッタリだった次女も寄ってくる。ぼくは足を伸ばして腰掛け、膝の上に次女と長女を座らせてこっちをむかせて、腹のまえに紙芝居を置いて上演しようとするけど、意外に座高はさほどかわらず、後ろの長女が見えないとクレーム。次女を足から下ろしてずらそうとしたら泣くので、紙芝居を持ち上げながら右や左にずらして読むけど腕が疲れてめくるのも骨でなかなか体勢が落ち着かず難儀する。

次女の鼻が出ているので、ママに吹いてもらいな、と言うとおはなしの部屋を出て、すぐまえのベンチに腰掛けてるママに鼻を指差す。ママがビックリして、バパにそういわせたの?と聞くと、うんとうなずいている。

だいぶ正確に言葉を理解できるようになったものだ。

その間に、今がチャンスと長女にゆっくりよみきかせてやる。

 

結局長男、長女で15冊借りる。借りた紙芝居は「さるとワニ」。さるを捕まえようとしたワニとの知恵比べのはなし。

夕食時、長女から、「パパ、これ読んで~」のリクエスト。こっちが空腹かどうかは彼女には関係ない。食べれない。でも、ここは我慢して読む。

が、「もう一回読んで~」のサイクルのとき、どうしても食べかけの豚の白麹焼きを食べてしまいたくて「ちょっと待って、食べてからでいい?」と耐えきれず言ってしまう。同じ話を連続で読むのは根気がいる。

結局、そのままお風呂やら片付けやらになって、今夜は読まずじまい。ごめんよ。明日また読んでやろう。