我が家のエンタメ

我が家はテレビがずいぶん前からなくて、んじゃこのチビたちを楽しませるとしたら親しかいないわけで。ご飯中なんて「パパ、なんか面白い話して」とかお題がふってくる。「これまで聞いたことない新しいやつね」。えげつな。

 

知ってる昔ばなしとか、桃太郎と浦島太郎、ウサギとカメ、斧を池に落とすやつくらいですぐにネタぎれ。金太郎とか途中がわからない。そこでそれはそれはテキトウな昔ばなしをでっちあげるわけです。こないだはあまりにも何も思い浮かばす桃から生まれたケツ太郎が、全く働かずオナラばかりするのでおじいさんとおばあさんが鬼ヶ島になんとか追いやるために必死になるというしょうもない話をしてまぁまぁスベるわけです。絵本は3人同時には小さいしなぁ。

 

時は変わってこども図書館。ややっ、これはいいんじゃないかというもの発見、紙芝居。昔とかわってない茶色の紙のケース。ほどよいサイズ。懐かしい。その手があったかと早速借りて、いま家でやるともうそれはそれは好評で。いままで知らなかったけど、読む側には丁寧に「そーっと抜きながら」とか、紙をめくるタイミングと力加減まで書いてある演出つきなのね。

ストーリーを考えなくていいのはかくも楽なのか。歌うだけ。快適じゃ。自然と読み上げる抑揚のつけかたに力が入る。今回は「墓場に行く嫁」とかいう少しおどろおどろしい部分があるやつで、ひゅるるーと火の玉飛んだり、主人公が叫んで腰を抜かしたりわかりやすいので、気持ちが込めやすい。嫁の声のときはオカマになればすぐに笑ってくれるし。

そして、紙芝居の主人って、紙の裏側にいるから、子どもたちの喜ぶ顔を間近に真っ正面でみることができる特等席。ただ紙を隔てただけで、舞台に立ってる感じになる。自然ともっと笑わせたろ、と気分がのる。

今日はご飯をつくるママの脚にしがみついて抱っこ抱っことそれまで泣きじゃくってた次女、読み始めたらなんということでしょう椅子に座り、おとなしく聞き入るじゃありませんか。そのあと触発されたのか長男が次女に読んでやっている。

夕飯時のテレビ代わりに紙芝居。家族団らんの友。なんて素敵なツールなんでしょ。今度ケツ太郎のつくろ。