あくびの上品さ

長男が、夕食時、「上品なあくびの仕方って、わからんのよね〜」と言い出す。
「どうやってやると思う?」と妻が聞くと「だから(!)、それがわからんのよ」と思いつめた返事がくる。思いの外、真剣のようだ。そして全くわからない。
なんでそれが気になったんだろう。

夕食後、本を読んでいて、眠たくなったようで「おれ、もう寝る」という。

歯を磨かせて、仕上げをするときに、随分爪が伸びて汚れているのに気づく。
あくびの仕方を気にする以前に、爪をきれいにしたほうが上品だぞ。というわけで、伸びた爪を切ってやる。

おやすみといって、階段を降りて、寝床にむかっていった。フワ〜っと大きなあくびをしていた。あくびは、それが一番だな。上品ではないけど。