次女と二人

さぁ保育園に長女と次女つれてくぞー、と家を出るとき、あ、やべっ次女の連絡帳書かなきゃってなり、いつもどおり体温を計ると37.8度。平熱より1度高い。ありゃ熱あるなー、週末悪化したらかわいそうだから、次女だけ急遽休ませる。

 

次女と二人というのは、彼女が生まれてから、はじめて。子ども一人って、こんなに楽だっけ。普段三枚の皿回しをしてたら、すごくゆったりに感じる。おかげで半日、じっくり彼女と向き合えた。「パパ、カルピス、のむ」、「もういっかい、のむ」、「あっち、いきたい」と、意思表示もできるようになり、「おいしいか」とか、質問したらちゃんと返事もする。いつのまにか、会話ができるようになったんやなぁ、しみじみ。同時に、彼女はもうほぼ赤ちゃんじゃなくて、あと卒乳すれば、ぼくら夫婦は赤ちゃんを育てるステージ、卒業なんだな、と思うと、少し寂しい。

 

庭で少し砂利遊びして、蝶をみつけたら「ちょうちょ、いた」といって喜び、小児科にいって、薬局いって、パン屋にいって、一緒に昼寝して、パン食べて、粉くすり飲んで、爪きって、テラスで着替えて、パパの友達の家行って、パパが唐揚げとポテトサラダの作り方を教えてもらってるあいだ、NHKのテレビみておとなしくしてて、帰ったらママがいて、堰をきったかのように甘えて。薬局で、松谷みよ子の本を取り出してきて、いっぱい読む。薬を受け取って、もう行くよってなったら、なにも言わずきちんとぜんぶ本棚にお片付けしたのはびっくりしたなぁ。ついでに横にあったぬいぐるみまできちんと整頓しておる。お兄ちゃんよりきちんとしてるんじゃないかしら。保育園でやっとるからなんかな。

 

今日は、つらかったせいか、腕を広げて、抱っこしてもたくさんしてくれて、ずっとべったりだったな。

子どもの体の中には磁石があって、ご機嫌や体調によって、くるくる向きがかわる。親にもあって、向きがNとSでそろったら、ピタッと吸い付くように貼りつく。そろわなかったら、抱っこしてものけぞる。磁石の向きをむりやりかえようとするのは、もうしない。待つのが一番だったりする。

 

次女はまだ寝るときママのおっぱいを飲む。長女もママの隣がいいから、背中にへばりつき、「おっぱいがおわったら、こっちむいて」といってる。長男も、ママの隣で本当は寝たい。仕方なく、両サイドと頭の上の三方を囲んで寝るという、曼荼羅ですかキミたち、というような不思議なフォーメーションを組んでいるときもままある。パパではだめらしい。ママの磁力に比べたら、自分は無力。

 

夏の夜。キリギリス、コウロギ、ウマオイ。いろんな虫が、それぞれ一定のリズムでそれぞれ鳴いている。バラバラなんだけど、不快じゃなく、季節を感じ、むしろ風情あるなぁと心に響くのは、なんでなんだろ。部屋に侵入している蚊の羽音はイヤだけど。

よく寝てるから、明日よくなってるといいね。来月はお誕生月、連れてきたいとこがたくさんある。