引退

ついに息子のサッカー教室最後の日。ついに来てしまった。一瞬一瞬をかみしめながら観戦する。月末はずっとゲームをするゲームデー。背番号は8であった。結果は接戦を制して8−7で勝ち。息子はうち4点を決めて得点王になった。有終の美。週に1回しかしないし家でも練習はしない。リフティングは最高で11回しかできないわりに、なぜか戦力になって点をとる。不思議だ。

この教室に誘ってくれた彼の友人のパパが高校サッカー部の監督さんで、帰りしなお礼をいうと息子のことを「うまくなった。センスがある」と褒めてくれた。お世辞でも、そのお言葉だけで、ここまで続けてきた甲斐がある。おかげで9年間サッカーを続けてきた最後が気持ちよく終われた。

妻も娘たちも一緒に見に来た。娘たちはコートの外に出たボールをせっせと追いかけて拾いにいって手伝っている。片付けもまざってやる。コーチから「ありがとう」といわれるのがうれしいらしい。彼女たちも積極的である。

帰りに友人たちと別れを告げて車に乗るとき、次女が「今日は月がきれいだね」という。たしかに最後の日が雲がない好天でよかった。次女も車で「サッカーやりたい」とつぶやく。彼女も保育園で今日はサッカー教室で楽しかったそうだ。

めんどう

お風呂で身体と頭を先に洗う順番、上がってドライヤーを先にやる順番、歯磨きの仕上げをする順番。いちいち先を取り合う娘たち。浴槽にいれるバスミルクも自分が入れたいとこれまた取り合う。だいたい次女が強引で、長女がたまに我慢できなくなって怒るというのが通例だ。昨日はぼうが二人が入ってくる前にバリカンで散髪していたから浴槽に細かな切った毛が浮いているのを長女が発見。コップで掬ってとお願いすると「全部すくわないでね。私もやるから」とむくれる次女。そんなことまで。なんでも積極的で、彼女をみていると世の中面倒なことなどないように思えてくる。

ワクチン

「いま身体にワクチンはいってる?」と長女。お風呂で。娘二人と妻がインフルエンザの予防接種にいってきたそうだ。長女は難なく乗り切り、次女は打つ前に泣いて、打ってる時は痛いといったそうだ。打っているときに泣かなかったのは次女の中で成長である。少し誇らしげである。

「インフルエンザって、何色?」と長女と次女で話をしている。赤かったと長女。透明だったと次女。

「パパは打ったことない。お金ないから。」というと「そんな理由?」と次女が笑いながら驚いていた。前に打ったのはまだ東京の頃だった。目黒の高いビルにある小綺麗なクリニックだった。領収書を精算した記憶がある。かれこれ7年くらい打っていないし、感染もしていない。

ペンギンとロシア

「ペンギンのお腹でシューッと滑るあの動きの名前なに?」(息子)

友だちが体育の時間にそれで集合に集まるらしい。Siriに話かけて調べていた。ちゃんと名前があるらしい。

「ロジアって、どこ?」(次女)

世界地図で説明。一番広い国だといったら「だから聞いた」と。どこで覚えたのか。日本もいまいち分かっていなくて教えたら「ちっちゃい」と驚いていた。地球の真ん中が暑くて上や下に行くにつれて寒くなるのが直感的にわからないらしい。無理もない。

新聞

最近息子はよく新聞を読んでいる。四コマだけではなく、社会面なども目を通しているようだ。アメリカ大統領選のドタバタにも興味が惹かれているようだ。バイデンさんは史上最高齢での就任になると教えてくれた。勉強が忙しく図書館をお預けにしているから、文字に

パへ

今日はトランポリンのあと、午後から長女は学童のお泊りイベントにいっていない。息子も塾に6時間半缶詰なので、次女がママをほぼ独り占め。

「パへ食べに行きたい」とかねてからいっていたを実現するちょうどいい機会で、妻と喜んででかけていった。ラフランスのパへを食べたそうだ。

その前にちょこっと「パパにみせてあげる」と家の前の道路で片足に縄跳びを結びつけて、ぐるぐる回してもう一つの足をポンポン飛ぶ遊びをみせてくれる。一昨日あたりに保育園で覚えたそうだ。パパもやってみてといってやる。息があがる。パパより上手にできてご満悦であった。

長女は昨日の夜から荷物づくりをせっせと自分でこなし、生き生きとでかけていった。保育園の先生が集まるのでとても楽しみなのだそうだ。参加者は小学校2年生が自分だけで、人学年上ばかりのようだけど、へっちゃらのようである。温泉にもいってアイスを風呂上がりに食べるらしい。カレーとパンを自分でつくったり。充実したプログラムである。息子はテニスのあとに塾。

サンタのサンタ

「ねえ、サンタさんのサンタクロースって、いるの?」(次女)

寝床で。「サンタさんがもらえなかったら可愛そうだから」と。

「サンタさんのサンタさん、そのまたサンタさん、ずっといたらいいね。」

「サンタさんって、疲れるよね。」と気遣っている。

続けて「サンタさんて、ほんとに、いるよね?」と急に低い声で真剣につぶやく。

「なんでそう思ったの?」と尋ねる。

「クッキーとか紅茶、飲んでたよね。みんな欲しい物わかってるし。でもなんで夜に、会えないときに来るんだろと思って。」

もっともだ。