長女が保育園でルービックキューブをはじめ、はまっている。一面はどの色でも注文したら5分くらいで作るようになった。家でも息子に以前かったものを取り出してきて、カチャカチャやっている。
息子も負けず嫌いなのか、最近はまったく触りもしなかったのにガイド本を引っ張り出してきて、長女より一歩先の「完全一面」とかをつくろうと久しぶりに躍起になっている。
息子は次女の面倒見がよい。寒がっていたらコートを脱いでかけてやるし、もう歩けないといったらおんぶか抱っこをしてあげる。パパかママに怒られていたら、弁護士のように次女の言い分を代弁して「大丈夫だよ」と慰める。次女にとっては召使いでもあり、ヒーローでもある。
今日は抱っこの仕方で次女の注文があって、体育座りの態勢のまま持ち上げてそのまま進めというものであった。息子の腰にくる過酷なものだけど、やってあげている。
「まえ、こういうふうに飛行場でやったでしょ、覚えてる?」と次女。
「うん、覚えてるよ」と息子。
いつの飛行場か聞くと、ずいぶん前のようだ。その場面、写真に撮ったのを思い出す。当時に比べたら次女はずいぶん重たくなった。
よく覚えてるなふたりとも。楽しい記憶なのだろう。
長女の保育園で仲のいい二人は効果が違って、揃って長女と違う学校にいく。「さいきょう3人組だよ」と話をよくしていたトリオ。ついに別れがやってくる。
わかっていたことだけど、「ありがとうさよなら友だち」の歌の練習もあるのか、いよいよ現実になると実感しはじめたのか、寂しいと晩御飯のときに妻の胸で堰を切ったようにエンエン泣きはじめた。
また遊びにきてもらおうとか、すぐ慣れるとか、慰めの言葉をかけるものの、涙は止まらない。こればっかりはどうにもこうにもである。三年間、いつも一緒だったからなぁ。息子のときもあったけど、彼は一年間だし、長女の方が重かろう。
しばらくしたら落ち着いて、いつものしっかりしたかんじにもどるけど、内面ではやっぱりつらいし、戸惑いをかかえているんだな。